確定拠出年金とは
確定拠出年金の基本

年金を知ったうえで学ぶ確定拠出年金。年金の問題点を解決する新しい制度です。

確定拠出年金とは

従業員が自分で老後資金を運用・確保できる制度

確定拠出年金イメージ図

確定拠出年金とは老後資産の形成を促す公的年金制度です。
国民年金や厚生年金とは違い、積み立てが強制的ではありませんので加入の有無を自身で決めることができます。積み立てた資産は老後に受け取ることができます。これを積み立て方式といいます。国民年金のような賦課方式ではありません。
自分で決めた掛金を毎月拠出します。その拠出したお金で資産運用をすることができます。原則60歳まで積み立てて、年金または一時金で受け取ります。
加入者の判断で運用商品を選択するため、加入者により運用成果が異なります。

確定拠出年金の種類

企業型なら社会保険料削減も可能

確定拠出年金の種類は個人型確定拠出年金(以下、個人型)と企業型確定拠出年金(以下、企業型)の種類があります。主体者が個人型なのか企業型なのかという違いです。
個人型と企業型では大きく異なる点が3点あります。

① 社会保険料控除

個人型:掛金が社会保険料の算定に含まれます。
企業型:掛金が社会保険料の算定に含まれません。

ポイント個人型では社会保険料は変わりませんが、企業型では社会保険料が下がる可能性があります。社会保険料の負担額は15%ほどです。そのため、企業型を利用すると掛金の15%ほどの社会保険料が下がる可能性があります。

② 事務負担

個人型:一人一人が管理するので、事務作業や事務手数料はすべて個人が負担します。
企業型:法人が一括で事務を管理し、事務作業や事務手数料はすべて法人が負担します。

③ 投資継続教育

個人型:自分で情報を収集することが原則。
企業型:継続投資教育が努力義務化されています。

ポイント社内で投資教育が実施されるので、常に情報を得ることができます。

企業型年金の種類

中小企業に最も有利な「加入選択型」

企業型確定拠出年金には大きく4つの種類があります。


加入選択型 【オススメ】

企業は新たに掛金を拠出しません。
加入者は従来の給与の中から掛金を拠出することができます。拠出した掛金は社会保険料削減の効果が期待できます。


マッチング型

企業は新たに掛金を拠出します。
加入者も掛金を拠出することができます。 しかし、加入者が拠出する掛金は社会保険料削減の効果はありません。


全員加入型

企業は新たに掛け金を拠出します。
掛け金はすべて損金計上となります。退職金がない企業や新たな退職金制度を整備しようとしている企業におすすめです。


ミックス型

加入選択型と全員加入型を合わせた型です。
企業も新たに掛け金を拠出し、加入者も掛け金を拠出することができます。 社会保険料削減効果が期待できます。